資料 クラニオセイクラルセラピー

クラニオセイクラルセラピーの手技










1971年アプレジャー博士は頸椎の外科手術中に硬膜がリズミカルに動くことから第3のリズムに気づき、これが1900年代初頭のサザーランド博士の「頭蓋オステオパシー」の概念に一致することを知った。1975年には開業医をやめて頭蓋仙骨系の研究をはじめ、オステオパシーで使われていた手技などや独自に開発した手技などをまとめてクラニセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)を体系づけました。
「私が頭蓋仙骨概念について関心を持ったのは偶然の成り行きであった。私は1971年の外科手術中に初めて興味を持った。私は中部頸椎部にある硬膜管の後面から硬膜外あるカルシウム沈着を取り除く神経外科手術を手伝っていた。私の役割は神経外科医がカルシウム斑を除去する間、下にある硬膜を傷つけないように2組の鉗子で硬膜を静止させ押さえておくことだった。しかし、膜はじっとしていなかった。私はこのように簡単な仕事が出来ないことに困惑していた。
硬膜の運動が1分間に8サイクルのリズミカルな動きであることが分かった。このリズムカルな動きは患者の呼吸や心臓のリズムとは異なるものであった。それは別の生理学的なリズムであった。それは硬膜内に溜まっている液体の干満のように思えた。
その神経外科医も麻酔専門医も私も誰もこのような現象をみたことがなかった。私は非常に興味をそそられた。従来の医学または生理学の文献にはそれに関する情報は載っていなかった」(ジョン・アプレジャー著「クラニオセイクラルセラピー」より)

クラニオセイクラルセラピーの創始者アプレジャー博士





クラニセイクラルセラピーが効果を上げる症状


アプレジャー博士らの研究によりクラニオセイクラルセラピーのテクニックにより次のような効果があることが科学的に実証されています。

●足のスティルポイント
仙腸関節の痛み
●後頭骨からのスティルポイント
慢性的交感神経過緊張の減少
自律神経の機能上の改善
急性、慢性筋骨格病変(変形性関節炎、脳と肺のうっ血、分娩の調節に有効で、付随             する浮腫を減少させる)
●呼吸の横隔膜の解放
活力低下、病気の再発、疲労感、移動性の痛み、体液の循環とガス交換の低下による代謝産物の蓄積、抑うつ症、全身の倦怠感

■急性の全身性の感染状態
■局所的感染、膿腫
■急性の捻挫と挫傷
■慢性的疼痛問題
■内臓の機能障害  消化性潰瘍、胆管運動障害、腸の炎症から潰瘍まで、発作性の心房頻脈、喘息、その他多くの愁訴
■自律神経系の機能障害
■リューマチ性関節炎
■情緒障害  うつ病、不安
■側彎症
■視覚障害
■聴覚問題  耳鳴、再発性の中耳問題
■脳貧血  失神、知覚異常、記憶喪失



●クラニオセイクラムシステムに現れる状態
自発的頭痛→頭蓋または頸椎部の過緊張
頸静脈孔の第9,10,11脳神経の障害→心臓のリズム、消化、腸の機能、嚥下等に関係する
屈曲外旋→骨盤と腰仙部の不安定性、いらいらするような頭痛、内分泌機能障害、再発する静脈洞炎、鼻のアレルギー
伸展病変→ひどくてたえられないほどの頭痛
側屈と捻転→再発性の神経骨格系の疼痛、頭痛、内分泌障害、視覚運動障害、静脈洞炎、鼻および上気道アレルギー、顎関節問題、不正咬合
側方歪み→目の運動機能障害(斜視)、ひどい頭痛、性格障害、学習障害、痙性の脳性麻痺
垂直歪み→目の運動機能障害、ひどい頭痛、性格障害(激しい癇癪、非社交的行動)
頭蓋底圧縮→気分の落ち込み(抑うつ状態)、脳性麻痺、自閉症、てんかん発作、学習不能
腸骨間の仙骨嵌入と尾骨の前方屈曲→自律神経機能障害、頭痛、骨盤痛、内臓痛
後頭顆の圧縮→小児の運動過多行動、成人のひどい頭痛、新生児と幼児における呼吸困難
側頭骨の機能障害→聴覚、平衡、疼痛、迷走神経緊張亢進、斜視、失語症、慢性的および再発性の腕や肩の疼痛、自閉症
鱗状縫合の圧縮→頭痛、脳の機能障害
上顎骨の機能障害→痛み、神経痛、副鼻腔炎、鼻炎、歯痛等
胸鎖乳突筋の過緊張→胃腸障害または視覚障害を伴う頭痛、吐き気、性格の変化、学習不能の小児の読書障害
顎二腹筋の過緊張→不安とヒステリー、心配性
側頭筋の過緊張→慢性的で再発性の首、肩、腕の疼痛
多裂筋の過緊張→腰痛、上部頸椎と頭の痛み、うつ病のような精神的変化

(注意:日本では法律により病気の治療を目的に施術することは禁止されています)

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