資料 頭蓋オステオパシー

頭蓋骨の動きと形状の意味

頭蓋骨が動くということをご存知ですか? 頭蓋骨は1つのヘルメットのような骨ではなく、23個もの骨がバランスよく縫い合わせされています。
“大自然のデザイン(山・川・海)には全て意味がある”という言葉がありますが、頭蓋骨のデザインにも、それぞれの環境にあった形をして、呼吸をしているかのように固有の動きがあるのです。これを生命の第1次呼吸といいます。

歴史
1900年代初頭、オステオパシー(整骨療法)創始者AT.スティルの愛弟子Dr.サザーランドが初め『側頭骨が魚のえらのような形をしていて、頭蓋骨は動きながら呼吸をしている。』ことを発見しました。その後何十年という研究を続けました。頭蓋骨の動きを調整することで、脳と脊髄を包む膜(軟膜・くも膜・硬膜)の中を流れている脳脊髄液の循環を良くして、生命力(又は生命の息吹:ブレス.オブ.ライフともいいます)を発動させる治療法を創りました。

脳と脊髄のつながり
脳と脊髄を包む膜(硬膜)によって、脳は頭蓋骨に付着し、脊髄の下端は仙骨尾骨複合体に付着します。  
頭蓋骨と仙骨が呼吸しながらバランスよく動くことで、脳脊髄液の循環を促進します。
脳脊髄液の役割  
脳脊髄液は、1日に450ml生産されますが、一日に3回ほど入れ替わっています。以下のような働きをしています。
1. 神経系を循環し栄養・新陳代謝を繰り返しています。
2. 老廃物を心臓に送り返し脳圧をコントロールします。
3. 脳と脊髄を衝撃から守ります。
4. 成長に関与します。

脳と脊髄は、この脳脊髄液の海に浮かんでいて、浅い潮流(タイド)や深い潮流で循環して、潮の満ち干きを繰り返し、生命力を流し続けています。 脳と脊髄の形は、精子のような形をしていますが、受精し、赤ちゃんとなり、どんどん成長していきます。まさに驚くべき神秘的な生命の知恵といえるでしょう。健康な心身は、この脳脊髄液がスムーズに流れています。 脳脊髄液は、川の流れがとどまることなく脈々と海へ流れるように循環していますが、時に岩のようなエネルギーの塊ができてしまいます。すると脳脊髄液の流れが積止めされて潮流のリズムが狂いだして生命力が枯渇してしまいます。 ケガを負ったり、手術などで本来は連続している組織(皮膚や筋肉、内臓)にメスをいれて断続的な縫い合わせをしたり、心のショックで細胞にその記憶が刻まれたりすると、エネルギーの塊ができて、不快な症状や心のバランスも崩しやすくなります。
(ホームページより)

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