手技から見たディープヒーリング 4

「第3のリズム」により さらに深いヒーリングを


人間の身体には、呼吸、心臓の鼓動といった重要なリズムがあります。これらのリズムは誰でも自分自身で感じることができます。このふたつの大きなリズムとは別に、もうひとつ非常に繊細でゆるやかな大きなリズムがあります。1分間に6回から12回という非常にゆっくりとしたリズムで全身が動いています。この動きはとても繊細なため自分の体に敏感な人でも自分で感じることは非常に難しいものです。
このリズムは深い瞑想状態に入っているときに感じることが出来ます。古くからインドなどの瞑想家の間では「第3のリズム」と呼ばれ、存在の深い層につながっているリズムであり、深いヒーリングを起こすものであることが知られていました。

呼吸や心臓のリズムは感情や肉体の動きによって変化していきますが、第3のリズムはその人のマインドや感情にの動きにまったく関わりなく、どのような状況でも常に一定しています。また心臓停止、脳死の後もしばらくの間はこのリズムは動き続けてます。

このリズムは頭蓋骨と脊椎を中心に動いており、クンダリーニやチャクラといったエナジーにも深く関わっている動きです。OSHOはこのことに関して次のようにいっています。
「あなたの背骨の内側のスペースで肉体と神秘が出会う」

40年ほど前に、この第3のリズムが医学の世界で再発見され、このシステムに注目したヒーリングメソッドが誕生しました。
1970年代にアメリカの外科医アプレジャー博士が手術中にこの動きを偶然発見し、それまで西洋医学では知られていなかったこのリズムに興味を持ちその研究に取りかかりました。そしてオステオパシーの手技、頭蓋オステオパシーの概念を発展させるかたちでクラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)という治療体系を作り上げました。
このセラピーは体だけでなく精神的な問題に対しても非常に効果が高いものです。またそれだけでなくスティルポイントという手技は深いヒーリングを起こすだけでなく、クライアントを非常にリラックスした一種の瞑想状態に導くことができます。


クラニオセイクラルセラピーのこの点に注目して、治療としてではなくより瞑想性を高めより深いヒーリング、スピリチュアルヒーリングといえるような層にまで働きかけるメソッドとして進化したのがクラニオセイクラルバランシングです。



クラニオセイクラルとディープティシューの手技の融合



ディープヒーリングではこういったクラニオセイクラルの手技のうちもっともヒーリング効果の高い第3のリズム(クラニオセイクラルパルス)へのチューニング、後頭骨、仙骨など体の様々な場所からのスティルポイント、頭蓋骨のリリース、硬膜のストレッチなどのを取り入れています。このクラニオセイクラルの手技とディープティシューボディワークの手技を独自の方法で、一つのセッションの中で融合させることによって、それぞれの効果的なテクニックがさらに大きな効果をもたらしてくれるようになります。

クライアントの気づきがより高まる。
この第3のリズムにチューニングすると、それだけで大きなヒーリングが起きますが、その意識のもとでストロークなどのディープティシューの手技をおこなうと、数倍の効果は発揮します。
それは第3のリズムにチューニングすることでプラクティショナーだけでなくクライアントも深い瞑想状態にはいることができ、その瞑想状態による「気付き」により深く大きなヒーリング効果をもたらすことができるようになります。

クライアントの受容性が高まり、ストロークなどがさらに深く入るようになり、いっそう効果の大きいリリースができるようになります。
クライアントの自然治癒力が飛躍的に促進されることにより、リリース後のエナジー的な「消化」が早まり、好転反応といわれるヒーリングのプロセスが軽くなります。


(つづく)

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